研究課題
若手研究
医薬品の使用により嗅覚機能に異常が生じる薬剤性嗅覚障害が知られる。現在、この原因となる薬物が数十種類ほど報告されているが、これらの薬理作用や化学構造には明確な共通点がなく、その発症メカニズムは未解明なままである。本研究では、医薬品による嗅上皮の薬物代謝酵素の活性阻害がこの薬物性嗅覚障害に繋がる可能性に注目し、複数の医薬品を対象に、これらの嗅上皮異物代謝阻害活性、組織移行性、嗅覚機能に与える影響などを多角的に評価し、薬剤性嗅覚障害の新たな発症メカニズムの解明を目指す。