研究課題/領域番号 |
23K14436
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 陽子 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 研究員 (00813453)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 睡眠 / 脳波 / 徐波 / 睡眠ポリグラフ |
研究開始時の研究の概要 |
覚醒後過同期は,睡眠の正常亜型脳波であり,覚醒反応の直後に徐波活動を示す。通常の覚醒反応後は睡眠が浅くなるが,覚醒後過同期は覚醒反応後に睡眠が深くなったように見える逆説的な覚醒反応である。覚醒後過同期を覚醒と睡眠の混在する状態を反映するモデルとしてとらえ,この現象を詳細に調べることにより,新たな睡眠覚醒制御機構の解明につながる可能性がある。本研究では覚醒後過同期の発生率を決定する睡眠覚醒制御機構,生理学的性質および機能を包括的に明らかにする。
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研究実績の概要 |
覚醒後過同期に与える生理学的因子について,年齢や性別などの背景因子を過去に測定された健常成人20名の仮眠中の睡眠ポリグラフデータから予備的に調査した。覚醒後過同期の発生率に対する年齢や性差の影響は認められなかった。睡眠変数の睡眠段階3の割合や徐波活動が覚醒後過同期と相関し,覚醒後過同期に対する睡眠圧の影響が考えられた。この研究成果を国際誌Sleep Science and Practiceにおいて発表した(Yoko Suzuki, Zhiwei Fan, Takashi Abe. A preliminary study of factors influencing the occurrence of post-arousal hypersynchrony. Sleep Science Practice2024;8:3)。 覚醒後過同期の機能を調べるため,覚醒後過同期に対する第一夜効果(初めての場所で就寝するときに,睡眠の質が低下する現象)を調査した。睡眠ポリグラフを計測したことがない15名の健常成人に対して,1名につき計4回計測された睡眠ポリグラフデータにおける覚醒後過同期の発生率を調べた。その結果,覚醒後過同期は初回の計測で増加し,睡眠の不安定性を反映する生理指標である可能性が示唆された。この研究成果を国際学会SLEEP 2024へ抄録として投稿し,ポスター発表として採択された(Yoko Suzuki, Chihiro Suzuki, Takashi Abe. Examination of post-arousal hypersynchrony in the first-night effect. SLEEP 2024. 2024年6月3日発表予定)。この抄録はJournal Sleepの特別号に収録される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
覚醒後過同期についての生理学的性質と機能の解明については,研究計画通りに進行することができ,複数の実験における睡眠ポリグラフ解析が進行している。覚醒後過同期の睡眠覚醒制御機構の解明については研究計画よりもやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き実験と研究データ解析を進める。2024年からは筑波大学の学生に実験補助や研究解析の補助を依頼し,覚醒後過同期の解析を進めていく予定である。
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