研究課題
若手研究
心臓リモデリングは不整脈や心不全を増悪する重要な病態である。しかし線維芽細胞や心筋細胞を中心に生じるそのメカニズムについては不明な点が多く、有効な治療方法は確立されていない。心臓リモデリングの要因として、交感神経系の過剰な活性化が挙げられる。一方でTRPM7チャネルは、Ca2+やMg2+などの持続流入経路として働き、リモデリングを促進する。両経路は互いに制御しリモデリングを進行させている可能性がある。そこで本研究では、心臓の線維芽細胞と心筋細胞において、心臓リモデリングを引き起こす交感神経系とTRPM7チャネルを介する経路の両者の関連について評価し、これらを標的とする治療方法の確立をめざす。