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膠芽腫におけるp300-ヒストンアセチル化酵素活性による細胞増殖制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K14445
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分48030:薬理学関連
研究機関静岡県立大学

研究代表者

浜辺 俊秀  静岡県立大学, 薬学部, 助教 (90963314)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード膠芽腫 / ヒストン修飾 / p300
研究開始時の研究の概要

膠芽腫の治療では、外科的な手術のみで腫瘍を完全に摘出することは困難であるため、術後に残存した腫瘍に対して薬物療法が広く用いられる。残存した腫瘍は異なる遺伝子変異を持つ細胞集団であるため、特定の薬剤に対して耐性となる遺伝子変異を持つ細胞は再発の原因となる。そのため、複数の治療薬を併用することが有効となるが、膠芽腫に対して生命予後の延長効果が示された治療薬はテモゾロミドのみであることから、新規治療薬の開発が急務となっている。本研究課題では膠芽種の増殖に重要なHAT活性を持つタンパク質を明らかにすることで、膠芽腫に対する治療薬の新たな治療標的を提示する。

研究実績の概要

膠芽腫は悪性脳腫瘍の中で最も頻度が高く、5年生存率は10%程度と予後が極めて悪い。膠芽腫の治療では、外科的な手術のみで腫瘍を完全に摘出することは困難であるため、術後に残存した腫瘍に対して薬物療法が広く用いられる。残存した腫瘍は異なる遺伝子変異を持つ細胞集団であるため、特定の薬剤に対して耐性となる遺伝子変異を持つ細胞は再発の原因となる。そのため、複数の治療薬を併用することが治療法として有効となるが、膠芽腫に対して生命予後の延長効果が示された治療薬はテモゾロミドのみであることから、新規治療薬の開発が急務となっている。
近年、ヒストンアセチル化酵素活性(HAT活性)が膠芽腫細胞の生存に重要である可能性が見出されている。しかし、膠芽種の増殖に重要なHAT活性を持つタンパク質は報告が多くない。
本研究では、HAT活性をもつタンパク質の1種であるp300が膠芽腫の増殖に重要であるかを検討することを目的としている。これまでに、siRNAによりp300の発現量が減少した条件下において、膠芽腫細胞株の増殖が抑制されることを見出した。この結果から、p300が膠芽腫細胞の増殖に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。今後はp300のHAT活性によって転写制御を受ける細胞増殖に関連する遺伝子の同定を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

p300ノックアウト細胞株の樹立が予定通りに進行せず、siRNAを用いてp300の発現量を減少させる手法に切り替えたため。

今後の研究の推進方策

p300の発現量を減少させることにより、細胞周期停止が誘導されるのかを検討する。細胞周期停止が誘導されている場合、細胞周期関連因子(CDK-Cyclin)の遺伝子発現を解析する。細胞周期停止が誘導されていない場合、増殖に不可欠な成長因子の遺伝子発現が抑制されるのかを検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] クルクミン類縁体化合物は膠芽腫に対してクルクミンよりも低濃度で抗腫瘍作用を示した2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤亮、浜辺俊秀、小野雅也、岩清水苑夏、稲井恭子、砂川陽一、刀坂泰史、荒川芳輝、長谷川浩二、森本達也
    • 学会等名
      第41回日本脳腫瘍学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Curcumin誘導体Compound BはCurcuminと比べ低濃度で膠芽腫に対して抗腫瘍作用を示した2023

    • 著者名/発表者名
      稲井恭子、浜辺俊秀、小野雅也、岩清水苑夏、伊藤亮、砂川陽一、刀坂泰史、荒川芳輝、長谷川浩二、森本達也
    • 学会等名
      第41回日本脳腫瘍学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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