研究課題/領域番号 |
23K14448
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
篠田 康晴 福岡大学, 医学部, 講師 (70806405)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 末梢動脈閉塞障害 / マクロファージ / NCX1 |
研究開始時の研究の概要 |
末梢動脈閉塞性疾患は、重症下肢虚血に伴う微小血管血流不良により下肢切断に至るケースが多く、生命予後も悪い。近年、単球・マクロファージの活性制御を介した血管新生療法が注目されているが、その分子基盤や虚血時のマクロファージ制御系の知見は乏しい。最近、申請者はマクロファージ特異的なNCX1欠損/高発現マウスを用いて「血管形成およびリンパ管形成にマクロファージNCX1が関与している」ことを示す知見を得た。本研究の目的は、これらのマウスを血管・リンパ管新生制御モデルとして末梢動脈閉塞性障害を誘導し、血管・リンパ管形成におけるマクロファージの活性制御機構や病態学的意義を明確にすることである。
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研究実績の概要 |
末梢動脈閉塞性疾患は、重症下肢虚血に伴う微小血管血行不良により下肢切断に至るケースが多く、生命予後も悪い。近年、単球・マクロファージの活性制御を介した血管新生療法が注目されているが、その分子基盤や虚血時のマクロファージ制御系の知見は乏しい。最近、我々はマクロファージ特異的なNCX1欠損/高発現マウスを用いて「血管形成およびリンパ管形成にマクロファージNCX1が関与している」ことを示す知見を得た。本研究の目的は、マクロファージ特異的NCX1欠損/高発現マウスを血管・リンパ管新生制御モデルとして応用して、末梢動脈閉塞性障害を実験的に誘導し、血管形成およびリンパ管形成におけるマクロファージの活性制御機構および病態学的意義を明らかにすることである。当該期間中、我々はマクロファージ特異的NCX1欠損/高発現マウスを用いて、下肢大腿動脈を結紮することで末梢動脈閉塞性障害モデルを作製し、結紮後の血管新生による側副血行路形成に伴う血行再建評価を行った。その結果として、マクロファージ特異的NCX1欠損/高発現マウスにおいて血行再建(側副血行)が影響を受けることを見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本課題で使用するマクロファージ特異的NCX1欠損/高発現マウスは、当該期間以前に作出していたことから、末梢動脈閉塞性障害モデル動物の作製および血行再建評価などの実験を速やかに開始することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
上述のように、我々はマクロファージ特異的NCX1欠損/高発現マウスにおいて、末梢動脈閉塞性障害後の血行再建(側副血行)が影響を受けることを見出した。今後は、下肢血管数の評価などのさらなる解析のほか、これらのマウスにおける病態のメカニズムについて検討する予定である。
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