研究課題/領域番号 |
23K14452
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
牟 安峰 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (20894455)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | Fanconi anemia / FANCD2 / UBE2T / 複製ストレス / ゲノム不安定性 / iPSC |
研究開始時の研究の概要 |
ファンコニ貧血(Fanconi anemia: FA)はDNA修復を担うFA経路の遺伝子変異によるまれな遺伝性の難病で、先天奇形・高発がん・骨髄不全などの症状を特徴とする。FA患者からのiPS細胞樹立は困難であり、その増殖維持にもFA経路は必須である。これは、iPS細胞における高いレベルの複製ストレスと、FA経路が複製ストレス解除に必須であるためと解釈されるが、その詳細な分子機構は不明である。私は、iPS細胞におけるFANCD2の機能解明と、iPS細胞における高レベル複製ストレスの原因解明を研究目的とする。
|
研究実績の概要 |
ファンコニ貧血(Fanconi anemia: FA)はDNA修復を担うFA経路の遺伝子変異によるまれな遺伝性の難病で、先天奇形・高発がん・骨髄不全などの症状を特徴とする。FA患者からのiPS細胞樹立は困難であり、その増殖維持にもFA経路は必須である。iPS細胞以外のがん細胞・正常細胞では、FA経路は増殖に重要だが決して必須ではない。これは、iPS細胞における高いレベルの複製ストレスと、FA経路が複製ストレス解除に必須であるためと解釈されるが、その詳細な分子機構は不明である。本研究の目的はiPS細胞におけるFANCD2の機能解明と、iPS細胞における高レベル複製ストレスの原因解明である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
iPS細胞を用いてDOXによって誘導可能なCSIV-OsTIR1(F74G) レンチウイルスを用いて細胞を作製した。しかし、高濃度のAuxinの添加後にウエスタンブロットを実施したところ、FANCD2の完全消失にはいたらなかった。さらに、FANCD2のN末端にdTAGをKnockinを検討している。
|
今後の研究の推進方策 |
iPS細胞を用いてFANCD2のC末端に3xFlag-mAIDをknock inし、N末端にFKBP-VをKnockinし、AuxinおよびdTAG両方を添加することで、FANCD2を消失させる。この細胞を用いて、FANCD2を消失させ、その過程で生じてくる現象(おそらくは増殖停止と細胞死)を観察する。細胞死の様相、細胞周期への影響、RAD51、RPAなどのフォーカス形成などを解析する。場合によっては、この状況下でRPAのChIP-seqなどを行うのが有効である可能性もあり、検討する。
|