研究課題/領域番号 |
23K14456
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
石川 祐 (山内) 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00966715)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 精子形成 / 器官培養 / 霊長類 / 男性不妊 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の精子は精子幹細胞の増殖と多段階からなる高度な形態変化を伴う分化を経て形成される。我々は、マウスおよびラットにおける精巣の器官培養法を確立し、その精子形成、および半数体円形精子細胞形成に成功した。一方、アカゲザル、カニクイザル等の霊長類では、新鮮精巣組織の免疫不全マウスの皮下移植や自家移植による精子形成の成功例が報告されているものの、ヒトやサルなどの霊長類の凍結精巣組織を使ったin vitroでの精子形成・器官培養については国内外を通じて未だ成功例がない。本研究では、霊長類凍結精巣の器官培養法を確立し、ヒト・サル等の霊長類の精子形成機構の理解に貢献する。
|
研究実績の概要 |
哺乳類の精子は精子幹細胞の増殖と多段階からなる高度な形態変化を伴う分化を経て形成される。先行研究において、新生仔マウスやラットの精巣を用いた器官培養法が確立され、精子形成および半数体円形精子細胞形成に成功した。(Sato et al., Nature, 2011; Matsumura et al., Sci. Rep., 2021)。一方、アカゲザル、カニクイザル等の霊長類では、精巣組織を使ったin vitroでの精子形成・器官培養については国内外を通じて未だ成功例がない。本年度は、カニクイザル精巣組織培養実験において、多種類の凍結保存液の検討を行い、凍結融解精巣サンプルの凍結融解ダメージを軽減させる複数の最適条件を見いだした。また、培養液の抜本的な改良を行うことで、精子形成を進展させる手がかりを得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
霊長類精巣の凍結融解サンプルを器官培養に用いる場合、凍結融解のダメージが非常に大きいことが懸念されていた。その点において、凍結保存液の検討を行い、最適化ができた。また培養液の改良も順調に進行しており、段階的な精子形成の進行において当初の目的を達成できている。
|
今後の研究の推進方策 |
霊長類に特化した培養液の作製のため、現在の作製中の培地組成をさらに精査し、精子形成が進行する条件を決定する。現在は市販の基礎培地を用いているため、培地組成が明らかなものとそうでないものについて成分分析(LC-MS)を行い、霊長類の精子形成に必須な因子の探索を行う。
|