研究課題/領域番号 |
23K14476
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
錦織 亜沙美 岡山大学, 保健学域, 助教 (20975362)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | キャッスルマン病 / 多中心性 / IL-6 / 形質細胞型 / 病理学 / IPL / RNA-sequence |
研究開始時の研究の概要 |
Idiopathic plasmacytic lymphadenopathy(IPL)は特発性多中心性キャッスルマン病の独立した亜型であるが、明確な診断基準やバイオマーカーが存在せず、同様の組織学的特徴を示す疾患群との鑑別が困難である。さらにIPLの中にも治療反応性が異なる症例が存在し、根治療法も確立されていない。本研究では、全トランスクリプトーム解析で得た遺伝子群をもとに、パラフィン包埋材料を使って多数例でのnCounterを用いたvalidation studyを行う。IPLで特異的に発現亢進する遺伝子を同定し、病態解明を目指すとともにバイオマーカーや新規治療標的分子の創出を目指す。
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研究実績の概要 |
特発性多中心性キャッスルマン病(iMCD)の凍結リンパ節検体(20例+コントロール症例10例)を対象として先行研究で行った全トランスクリプトーム解析の結果に基づき、Idiopathic plasmacytic lymphadenopathy(IPL)に関連する遺伝子群として108遺伝子を抽出し、nCounter用のフルカスタムパネルを作製した。 その後、iMCDのホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)検体 47例を用いて、FFPEからtotal RNAを抽出してnCounter解析を実施した。その結果、IPLにおいて特に発現亢進を認める8遺伝子を同定した。同定した遺伝子の中には、形質細胞分化や免疫グロブリン産生に関与する遺伝子が含まれていた。 今後は、各遺伝子の機能を調査することで、IPLの病態にどのように関連しているのか検討しする。また、免疫染色等で組織上におけるタンパク質としての発現を証明し、さらなる病態解析へ繋げる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請時の研究計画に対して、概ね計画通りに進行している。
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今後の研究の推進方策 |
IPLにて発現亢進している遺伝子に対して、組織上の発現を確認するために免疫染色およびin situ hybridizationを実施する。また、各タンパク質の発現の関連性を確認するため、蛍光免疫染色による多重免疫染色も実施する予定である。遺伝子解析の結果は英語論文での発表を予定している。
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