研究課題
若手研究
我々は、高悪性度軟部腫瘍の一つである未分化肉腫(Undifferentiated sarcoma:US)について研究を行い、USで組織学的な評価を行い、新たに定義づけを行なった特異な形態を示す鎌状血管の増生が血行性遠隔転移および全生存期間と関連性があることを見出した。組織ブロックを用いて、鎌状血管の形成に関わるタンパク発現や遺伝子変異解析を行い、鎌状血管の形成機序の解明を試みる。本研究を通じて得られる成果はUSのみならず高悪性度肉腫の血行性転移に関連する因子の一端の解明を目指し、遠隔転移に関する新たな組織所見の確立及びその病態解明に貢献することが期待できる。