研究課題
若手研究
サイトカインストーム症候群 (CRS) は多臓器の機能不全を惹起し、患者の死亡率を左右する重要な因子であり、COVID-19にとどまらず様々な疾患の生命予後に関係する。細胞外小胞 (EVs) は免疫調整能をもつことが明らかとなっており、これを用いることでより有効なCRS制御の可能性を秘めている。我々は、EVsを分泌型ホスホリパーゼA2 (sPLA2)で感作することで既存の効果を凌駕するSPREDs (sPLA2 reacted EV derivatives; SPREDs) に着目した。本研究では脂質生物学という視点から全く新しいモダリティであるSPREDsを用いたCRSの制御を試みる。