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成人T細胞白血病・リンパ腫におけるがん細胞の組織内動態とその免疫微小環境の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K14530
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

高鳥 光徳  熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 特定事業研究員 (80974667)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード成人T細胞白血病・リンパ腫 / Single-cell RNA-seq / 病変組織
研究開始時の研究の概要

本邦は世界最大規模のHTLV-1感染流行地である。そのHTLV-1はヒトの免疫を司るCD4T細胞に感染し、宿主免疫から逃れることで感染を維持する。そして一部の感染CD4T細胞が、遺伝子異常の蓄積やウイルス転写産物により不死化することでがん化し、ATLLを発症する。本研究は、感染CD4T細胞ががん細胞となったATLL細胞を有する病変組織に注目し、組織特異的なATLL細胞の特徴や病変部位ごとのがん細胞を取り巻く環境(がん微小環境)を明らかにすることで、臓器特異的な治療や検査系の確立に繋げることを目指す。

研究実績の概要

成人T細胞白血病・リンパ腫(adult T-cell leukemia/lymphoma, ATL)はヒトT細胞白血病ウイルスI型(human T-cell leukemia virus type I, HTLV-1)感染で引き起こされるT細胞性腫瘍である。がん化した感染T細胞(ATL細胞)は主に、末梢血やリンパ節、皮膚に出現し、その臨床病態は多彩である。本研究は、同一ATL患者から得られた末梢血および病変組織に対する単一細胞遺伝子発現解析(single-cell RNA-seq, scRNA-seq)を行い、病変部位特異的なATL細胞の特徴および病変部位ごとのがん免疫微小環境を明らかにすることを目的としている。この解析方法は、一細胞ごとの遺伝子発現量を取得でき、希少細胞の同定や細胞集団内での遺伝子発現の比較に有用なツールである。また、遺伝子発現情報に加えて、T細胞受容体(T-cell receptor, TCR)遺伝子のデータを同時に取得することで、病変部位間のATL細胞の同一性を確認でき、さらに正常T細胞との鑑別に有用であるため、T細胞性腫瘍においてより詳細な検討が可能である。現在までに、ATL患者3症例の末梢血とリンパ節病変がマッチしたscRNA-seqデータを取得した。現在、これらのデータを用いて、ATL細胞における病変部位特異的な発現変動遺伝子やパスウェイについて解析を行っている。さらに、ATL細胞を取り巻くがん微小環境についても同時に解析を行なっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

末梢血とリンパ節の両方に病変を有するATL患者からsingle-cell RNA-seqおよびsingle-cell TCR-seqデータを取得でき、解析を行なっている。

今後の研究の推進方策

現在、末梢血とリンパ節のsingle-cell RNA-seqデータを解析し、比較することで病変特異的な遺伝子発現やパスウェイの同定を試みている。注目すべき遺伝子やパスウェイが見つかった場合、他の臨床病型での検証・評価を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] リンパ腫型ATLLにおける組織特異的な病態と腫瘍内不均一性の検討2023

    • 著者名/発表者名
      高鳥光徳
    • 学会等名
      第9回日本HTLV-1学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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