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RNA結合タンパクに着目した宿主の抗HIV-1ウイルス生体防御免疫応答

研究課題

研究課題/領域番号 23K14539
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関京都大学

研究代表者

安田 圭子  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00836265)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードHIV-1 / RNA結合タンパク / 生体防御 / 免疫応答
研究開始時の研究の概要

これまでにヒトで明らかとなっているRNA結合タンパクは約1700種類あるが、抗ウイルス応答としての生体防御にはたらくRNA結合タンパクの役割はごく一部しか分かっていない。予備検討結果を踏まえ、本研究の目的は、AがRNA結合を介してHIV-1複製を抑制する機序を明らかにすることである。Aは、インターフェロンによって発現誘導される遺伝子ではなく、HIV-1感染によっても発現は誘導されないことから発現が何によって制御されているかは現時点において未知であるが、Aの発現を上昇させることあるいはAが結合するウイルスRNAの配列を特定することは、HIV-1の新規の治療につながると考えられる。

研究実績の概要

HIV-1は、CD4陽性T細胞といった免疫細胞を標的として感染し、CD4陽性T細胞の破壊による免疫不全状態である後天性免疫不全症候群(AIDs)発症の原因となる。AIDsは、マラリア、結核とともに世界3大感染症の一つである。抗レトロウイルス療法(ART)によりヒト免疫不全ウイルス(HIV-1)感染患者の生命予後は大きく改善されたがARTでは体内のHIV-1潜伏感染細胞を駆逐することは困難であり、休薬によりウイルスが再活性化することから終生ARTを継続する必要がある。HIV-1を体内から駆逐する治療法を確立するために、HIV-1に対する宿主の生体防御免疫応答の全貌の理解の重要性は依然として高い。申請者らは、RNA結合タンパクに着目し、特定のRNA結合タンパクが、そのRNA結合能に依存してHIV-1のウイルス複製を強く抑制することを新規に見出した。このタンパクが結合、認識するウイルスRNAの配列を同定し、HIV-1ビリオンの放出が抑制される機序を明らかにする。また、ほぼすべての実験をvitroの系で行っているため、実際にヒト臨床検体における役割を明らかにする目的で、HIV-1感染患者末梢血CD4陽性T細胞におけるRNA結合タンパク発現量と臨床経過の相関を調べる。これらの理解により、このRNA結合タンパクの発現上昇誘導あるいは、このタンパクが結合するウイルスRNAの配列を標的とした核酸医薬開発による新規治療につながる可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度に予定していたほぼすべての実験を進めることができた。

今後の研究の推進方策

HIV-1の複製を抑制する機序について、データを詰め切れていない部分に関して引き続き研究を進める。また、ヒト臨床検体についても、ご協力を得て、研究に必要なデータを十分に得ることができたため、データの整理、解析を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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