関節リウマチ(RA)の関節破壊は発症1-2年で急速に進行するため、早期診断・治療が重要である。RA治療の第一選択薬はメトトレキサート(MTX)であるが、間質性肺炎(ILD)などの既存肺病変を合併する場合はMTX肺炎のリスク因子となるため、RA-ILD患者に使用し難く早期の寛解導入の妨げとなっている。本研究はRA-ILD症例に対し、RAにおける有効性がMTXに劣らないJAK阻害剤で治療を開始し、その後のRA疾患活動性やILDへの効果を検討する。より多くのRA-ILD症例を早期に寛解導入・維持することで不可逆的な身体機能障害に伴う社会的損失や経済的問題の解決につながることが期待出来る。
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