研究課題
若手研究
胃がんの15%に見られるHER2遺伝子の増幅は有望な治療標的の一つと考えられており、抗HER2抗体であるトラスツズマブは従来の抗がん剤と併用され、HER2陽性胃がん患者の予後を大きく改善している。しかしながら、乳がん同様に抗HER2療法に対しては耐性細胞の出現が報告されており、その克服が課題となっている。本研究では、申請者が開発した新規HER2陽性胃がんマウスモデルを用いてHER2発現によるがん幹細胞マーカーCD44vの発現変化、さらにはCD44v-xCT系への影響を明らかにし、トラスツズマブを併用する抗がん剤治療に対する耐性化メカニズムならびにそれを克服する新規治療法の開発を目指す。