研究課題
若手研究
臨床の現場で遭遇する異常疼痛には神経障害性疼痛や炎症性疼痛、癌性疼痛が知られている。癌性疼痛に関しては研究が遅れており、早期の解明が望まれる。近年、三叉神経脊髄路核尾側亜核のマイクログリアを介した疼痛発症メカニズムが神経障害性疼痛や炎症性疼痛に関与しているとの報告がある。このグリア-神経細胞関連のメカニズムをより深く解明し、舌癌の進展に伴う三叉神経脊髄路核尾側亜核におけるP2Y12受容体ならびに小胞型ヌクレオチドトランスポーター(VNUT)を介したグリア-神経機能連関の変調を明らかにし、これまでの研究結果と併せて癌性難治性異常疼痛に対する新規治療法の開発につなげることを目的とする。