老化CAFsにおける翻訳制御を介したSASP誘導およびがん促進機構の解明

• 研究課題/領域番号: 23K14580
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分50010:腫瘍生物学関連
• 研究機関: 公益財団法人がん研究会
• 研究代表者: 菅原 祥 公益財団法人がん研究会, がん研究所 細胞老化研究部, 客員研究員 (60870144)
• 研究期間 (年度): 2023-04-01 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2023年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: がん / 細胞老化 / CAFs / mRNA翻訳

研究開始時の研究の概要

細胞老化は、生体内で働く重要ながん抑制機構である。一方で、体内の老化細胞は炎症性蛋白質を分泌するSASPを介し、様々な加齢性疾患を引き起こす副作用があることも知られている。申請者らのこれまでのRNA-seq解析やMS解析の結果から、老化細胞では必ずしもmRNAとタンパク質の発現プロファイルは一致しておらず、翻訳レベルで高度な調節を受けていることが示唆されたが、その分子機構はほとんど未解明である。そこで本研究では、老化細胞における翻訳を介したSASP因子の調節機構を明らかにし、老化CAFsが関与するがんの病態の理解と、CAFsを標的とした治療戦略の開発へと繋げることを目指す。