研究課題
若手研究
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は転移能が高く、有効な治療法が未だ確立されておらず、予後不良で死亡率も高い。現在用いられているがん治療の多くは、がん細胞を直接標的とするものが主流であり、治療効果が短期間で現れるが、その後急速に再発・転移するなどの問題点が指摘されている。申請者は、臍帯組織ワートンジェリー間葉系幹細胞由来細胞外小胞(以下 WJ-EV)が TNBC 細胞の腫瘍形成を阻害することを明らかにした 。このことから本研究の目的は、WJ-EV が腫瘍を取り巻く腫瘍内微小環境においても、非がん細胞の働きを抑制し、腫瘍の増殖および転移を抑止する「高機能型 WJ-EV」を作製することである。