研究課題/領域番号 |
23K14602
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小林 睦 順天堂大学, 医学部, 助教 (90967655)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 始原生殖細胞 / 胚細胞性腫瘍 / セミノーマ / PGCLC |
研究開始時の研究の概要 |
胚細胞性腫瘍の中でも予後良好なセミノーマの研究は、他のがんの治癒を目指した革新的治療の開発に繋がる可能性がある。最近研究代表者らはヒトPGCをiPS細胞から誘導したヒトPGC-like cell(hPGCLC)を、長期間安定的に増殖させる方法を世界で初めて開発し、この培養条件を応用してセミノーマの初代培養にも挑戦し新規のセミノーマ細胞株の樹立に成功した。本研究では、同細胞の表現型・遺伝子変異を調査し、新規の卵巣及び性腺外原発型のセミノーマ型GCTを樹立することで、治癒可能な固形がんであるセミノーマ型GCT研究を展開するための基盤構築を行う。
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研究実績の概要 |
治癒可能な固形がんであり、かつ若年男性で好発する胚細胞性腫瘍であるセミノーマの研究は、他のがんの治癒を目指した革新的治療の開発に繋がる可能性があるが、現在セミノーマ細胞株はTcam2しか存在せず、その後のセミノーマの初代培養は成功されていない。セミノーマは遺伝子発現や特徴がヒト始原生殖細胞(Primordial Germ Cell: PGC)に類似していることが知られている。最近研究代表者らはヒトPGCをiPS細胞から誘導したヒトPGC-like cell(hPGCLC)を、長期間安定的に増殖させる方法を世界で初めて開発し、この安定培養されたhPGCLCをLTC-hPGCLCと命名した。このLTC-hPGCLCの培養条件を応用してセミノーマの初代培養にも挑戦し新規のセミノーマ細胞株の樹立に成功した。本研究では、同セミノーマ細胞株の表現型・遺伝子変異を調査し、新規の卵巣及び性腺外原発型のセミノーマ型GCTを樹立することで、治癒可能な固形がんであるセミノーマ型GCT研究を展開するための基盤構築を行う。研究1年目となる2023年度は、米国で樹立したSeminoma初代培養株の培養準備を行い、研究体制を整える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者が赴任した研究室が2022年より移転し、新規施設での研究室の立ち上げが必要であったため。現在研究室立ち上げ業務は終了し、2024年より研究を順調に進捗させることができる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
セミノーマ細胞株の培養及び増殖因子反応性について評価し、全ゲノム解析を行う予定である。
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