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大腸がんモデルマウスを用いた大腸腫瘍におけるPKCδの機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K14605
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

持丸 雄太  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50884623)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードPKCδノックアウトマウス / 大腸がん / PKCδ
研究開始時の研究の概要

PKCδは大腸腫瘍の増殖促進と抑制の両方の報告がなされており、生体内における大腸腫瘍での機能については結論が出ていない。これまでにノックアウトマウスによる解析が行われていないことが原因のひとつである。本研究では、大腸特異的PKCδノックアウトマウスの発がんモデルによる解析を行い、PKCδを介した、がん調節因子や他の遺伝子への作用の解明を目指す。そして、生体内の大腸腫瘍でのPKCδの機能が、腫瘍増殖促進もしくは抑制、あるいは両方であるかを解明する。本研究は、生体内のPKCδを介した発がんや腫瘍増殖の調節機構について重要な知見をもたらすものと考えられ、大腸がん治療に大きく貢献できる。

研究実績の概要

本研究は、PKCδに着目した発がんモデルマウスでの解析により、大腸腫瘍におけるPKCδのがん調節因子や他の遺伝子への生体内での作用を解明することを目的とした。今年度はまず大腸発がんモデルマウスの作出を行った。大腸特異的Cre recombinase発現マウスであるCDX2-ERT2creマウスとPKCδ floxマウスを掛け合わせ、大腸特異的にPKCδをノックアウトするマウスを新たに作出した。このマウスにタモキシフェンを腹腔内投与し、さらに化学物質(アゾキシメタン(AOM)とデキストラン硫酸ナトリウム塩(DSS))の投与により生じた悪性の大腸炎を介して発がんを誘導した。この際、タモキシフェンの替わりにコーンオイルを腹腔内投与し、AOMとDSSによる発がん誘導を行ったマウスをコントロールとした。発がん誘導から20週後、両マウスを安楽死させ、開腹したところ複数の大腸腫瘍が確認された。そこで、腫瘍および腸管部を摘出し、PKCδのタンパク質量をウエスタンブロッティングによって検出した。その結果、タモキシフェン投与マウスとコントロールマウスで、腫瘍および腸管部におけるPKCδのタンパク質発現量に違いはみられなかった。また、両マウスの腫瘍および腸管部から抽出したRNAから、cDNAを合成し、qPCRによるmRNAの発現量を比較した。その結果、タモキシフェン投与マウスとコントロールマウスで、腫瘍および腸管部におけるPKCδのmRNA発現量に違いはみられなかった。作出したマウスのジェノタイピング結果に問題は見られず、またタモキシフェンの濃度を変化させても、タンパク質量とmRNA量の結果は変わらなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定していたPKCδノックアウトマウスの作出は完了したものの、大腸腫瘍におけるPKCδの機能解析のための条件検討が完了していないため。

今後の研究の推進方策

PKCδのタンパク量とmRNA量は、AOMとDSSによる発がん誘導による影響を受けている可能性がある。そのため、タモキシフェンのみを投与した際に、PKCδがノックアウトされていることを確認する。また、大腸腫瘍において一般的に生じる遺伝子変異であるadenomatous polyposis coli (Apc)の変異を生じさせることで発がんを誘導する遺伝子改変モデルマウスでも解析を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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