研究課題
若手研究
肝臓がんの体幹部定位放射線治療における最大の問題は呼吸性移動である。最も直接的な呼吸位相の監視法は金属マーカーの留置であるが、肝臓がんという疾患の特性上、肝機能障害に由来する止血系異常を認めることも多くマーカー留置自体がリスクとなる。マーカー非留置の方式で代表的なものに息止め方式があり、当院でも照射開始時の投影画像による呼吸位相確認を用いた息止め方式にて肝臓への定位放射線治療を実施してきた。本研究では、実際の照射中の横隔膜面の投影画像をモニタリングすることにより肝腫瘍に対する新たな定位放射線治療を提案する。