研究課題
若手研究
切除不能・再発胃癌に対する標準治療は、抗癌剤の内服・血管内投与による全身化学療法で、その治療成績は新規抗癌剤の開発により改善傾向にあるものの、腹膜播種を有する患者の治療成績は依然芳しくない。その状況下、胃癌腹膜播種患者に特化した新たな治療法として、パクリタキセルを用いた腹腔内化学療法が比較的良好な治療成績を示し、注目されている。一方で、当該治療のバイオマーカーや耐性化機構の研究は進んでいない。そこで、当該治療中の患者腹水中exosome内包microRNAの発現変動と治療効果の解析から、治療抵抗性に関与する候補microRNAと標的遺伝子を同定、それらの関連機構を精査し、治療成績向上を目指す。