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肝細胞癌におけるLenvatinibの抗腫瘍効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K14651
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関香川大学

研究代表者

中原 麻衣  香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (00865610)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
キーワード肝細胞癌 / 分子標的治療薬 / 薬剤耐性 / microRNA
研究開始時の研究の概要

多くの進行肝細胞癌で使用されている分子標的治療薬Lnvatinibは、それが無効となった場合、Sorafenib等別の分子標的治療薬へ変更するが、それらの腫瘍抑制効果は明らかでない。そこでLenvatinibに耐性を持った肝細胞癌細胞を作製し、それらに対する他の治療薬の効果の有無とその作用機序を検討し、今後の進行肝細胞癌の治療戦略についての基礎的な情報を得ることを目的とする。

研究実績の概要

Lenvatinib耐性肝細胞癌株の培養について、既に元の親細胞株に比較したLenvatinibに対するIC-50値が約6-15倍となる耐性を獲得するに至ったHuH-7、Hep3Bの2種類のHCC細胞株に加えて、Li-7においても耐性獲得のためのLenvatinib添加下での培養を行っており、親細胞株に比較して3.9倍のIC-50値を獲得するに至っている。こちらはさらに培養を継続して親株の5倍以上のIC-50値を目指している。既に耐性獲得株を得られていたHuH-7、Hep3Bについて、invasionアッセイ等を用いて野生株に比較して浸潤活性が高い結果が得られた。予定していたSorafenibによる腫瘍抑制効果については、細胞増殖assayを用いてSorafenib添加培地での1週間の培養経過で生体使用可能な濃度範囲において濃度依存性に有意差を持って細胞増殖の抑制効果がある結果が得られた。Sorafenib添加培養したLenvatinib耐性細胞株でのウエスタンブロッティングにおいて細胞周期関連タンパクの抑制など細胞周期の停止による腫瘍抑制効果が示唆された。また上記2種の耐性株を移植したモデルマウスを作製し経口でSorafenibを投与し増殖抑制効果があることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

耐性株作製・保存に関して細胞保存の機器の温度変化等での保存不良があり培養をやり直したcell lineがあったこと、動物実験における細胞移植方法と投与濃度の再検討などがありやや令和5年度内に予定していた実験内容が完了できなかった。

今後の研究の推進方策

作製した細胞株を使用してRamcirmub, Regorafenib等他分子標的薬についての抑制効果について順次検討を行う。Sorafenibと同様手法を用いるため円滑な進行を予想している。
また耐性獲得株での細胞内・培養液中のエクソソーム単離保存できており速やかにmiRNA抽出と解析を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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