研究課題
若手研究
炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease: IBD)は腹痛が慢性的に持続する難治性疾患で、炎症部位では、大量の活性酸素種(Reactive Oxygen Species: ROS)が産生される。痛み受容体として注目されているTransient receptor potential(TRP)受容体の一部は、ROSによって活性化されることが明らかとなっている。本研究では、クローン病および潰瘍性大腸炎モデルラットにおけるTRPC5、TRPV3と内臓痛や認知機能との関わりを調べる。さらに、ROSやTRP受容体をターゲットとするIBDに伴う内臓痛の新規治療薬の探索を行う。