研究課題
若手研究
神経性やせ症(Anorexia nervosa:AN)は極度の低体重を呈する難治性疾患である。申請者らはこれまでAN患者の腸内細菌叢の異常、それが体重増加不良や不安様行動の発現に関与し、AN患者では腸内細菌が生成に関与する尿毒症毒素(Uremic Toxin:以下 UTx)の濃度が高いことを明らかにした。一方、高値であったUTxは非アルコール性脂肪性肝疾患の原因物質として注目され、AN患者の脂肪肝との関連も推測される。本研究ではANモデルマウスを用い、AN患者の腸内細菌叢がUTx生成に及ぼす影響、UTxがAN患者の病態に及ぼす影響を科学的に検証し、AN治療に有効な栄養療法、薬物療法を開発する。