研究課題
若手研究
ウェルナー症候群(WS)はWRN遺伝子変異を原因とする日本で報告例の多い成人性早老症である。しかし既存のWrn欠損マウスはWS特徴的な老化症状を示さず、発症メカニズムや治療法開発研究の妨げとなっている。WRNとの機能重複が予想されるファミリー分子RECQL5に着目し作出したWrn/Recql5 2重欠損マウスは老化細胞蓄積に起因するWS様の脂質代謝異常を呈した。WSは内臓脂肪蓄積と顕著な四肢萎縮を併発するサルコペニア肥満を発症する。本研究では、2重欠損マウスの骨格筋病態解析によりWSにおける骨格筋老化機構を明らかにし、老化機序の基礎メカニズムを考察する。