研究課題/領域番号 |
23K14737
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
野中 和香子 香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (80865725)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖尿病性認知症 / 抗老化分子 / SIRT1 / 脳内炎症 / 糖尿病モデルマウス |
研究開始時の研究の概要 |
抗老化分子として知られるサーチュイン(SIRT)は様々なストレス下で活性化し細胞保護的に作用する。SIRT1はインスリンの分泌や感受性に重要な役割を果たし、糖尿病合併症である心血管病や腎臓病に対し抑制的に働くことが見出されており糖尿病や合併症に対する重要な治療標的となりうる。 本研究では糖尿病における認知機能障害に着目し、糖尿病モデルマウス脳におけるSIRT1活性の評価を行うことを目的とする。また、糖尿病治療薬のイメグリミンはSIRT1遺伝子を活性化する薬理作用が想定されており、イメグリミンによるSIRT1を介した認知機能障害に対する効果を明らかにする。
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研究実績の概要 |
糖尿病と認知症には密接な関係があると疫学的に指摘されており、糖尿病がアルツハイマー病や脳血管性認知症の重要な発症要因であると考えられている。一方、抗老化分子として知られるサーチュイン(SIRT)は様々なストレス下で活性化し細胞保護的に作用する。SIRT1はインスリンの分泌や感受性に重要な役割を果たし、糖尿病合併症である心血管病や腎臓病に対し抑制的に働くことが見出されており糖尿病や合併症に対する重要な治療標的となりうると近年注目されている。これまで糖尿病モデルマウスにおいて、脳内のインスリン抵抗性の増大や糖代謝障害、認知機能障害をきたすことが知られており、脳内における酸化ストレスや炎症反応の亢進が指摘されている。 本研究では糖尿病における認知機能障害に着目し、糖尿病モデルマウスを用いて、認知機能障害の進展、脳におけるSIRT1活性の評価を行うことを目的とする。また、新規糖尿病治療薬であるイメグリミンはSIRT1遺伝子を活性化する薬理作用が想定されており、この薬剤を投与することにより糖尿病モデルマウスの認知機能およびSIRT1活性がいかに変化するかや小胞体ストレス・脳内炎症の変化について免疫組織化学的・生化学的に明らかにする。 本年度は使用する糖尿病モデルマウスの実験条件の設定を行った。この設定した実験条件をもとに、薬剤投与試験、Y-mazeを用いた認知機能評価を行う予定であったが、研究活動を中断した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
想定以上に実験条件の設定に時間を要したこと、また研究代表者が妊娠にて体調不良となり研究活動を中断したため、当初の予定より研究の進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降で妊娠、産休育休で進めることのできなかった実験を再開し、研究中断前に設定した実験条件をもとに、遅延している糖尿病モデルマウスでの実験を進め、Y-mazeを用いた認知機能障害進展の評価およびマウス脳内の抗老化分子であるSIRT1活性の評価を行う予定である。
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