研究課題
若手研究
本研究では、市中病院を含む多施設において、我々の開発したIEの予測モデルの精度を検証し、その適応限界を評価することを目的とする。また、更なる精度の向上のため、患者の重症度や病院種別ごとにモデルを再構築し、検証する。どの医療機関でも来院時に容易に取得できる指標のみを用い、血液培養の結果に依存せず、入院後早期にIEの検査前確率を見積もることができる予測モデルは、我々の研究以外に報告されていない。本研究により、多くの病院でIEの精査の適応や高次医療機関への紹介の適応を判断でき、IEの診断エラーや血液培養採取前の抗菌薬投与を防止できるようになるなど、IE診療における問題を解決できる可能性がある。