研究課題/領域番号 |
23K14744
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
堀 敦詞 順天堂大学, 医療科学部, 助教 (50838373)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / カルシウム / アミロイドβ |
研究開始時の研究の概要 |
異常アミロイドベータ(Aβ)の増加はアルツハイマー病の病態として広く認識されており、凝集Aβ が脳に沈着して形成される老人斑は、アルツハイマー病の病理組織で観察される。しかしながら、アルツハイマー病の発症機序に異常Aβ がどのような影響を及ぼすかについて詳細は不明である。近年、アルツハイマー病患者の脳局所で異常興奮活動が記録され、病因の一つとして示唆された。そこで本研究では、異常AβがヒトiPS細胞由来神経細胞で異常興奮を引き起こすかを検証し、アルツハイマー病発症機序に異常Aβによる興奮活動が関わるかどうかを検証する。
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研究実績の概要 |
アルツハイマー病は認知症の約6割を占め、アルツハイマー病の患者数も年々増加することが推計されている。アルツハイマー病患者の脳には、異常ベータアミロイドが蓄積する事が知られている。異常ベータアミロイドは正常なベータアミロイドと比較して凝集しやすく、凝集ベータアミロイドの脳神経細胞への沈着は老人斑の形成等に関わり、最終的に神経細胞の死滅を引き起こしてアルツハイマー病の発症に関与すると考えられている。しかし、異常ベータアミロイドが神経細胞の死滅に及ぼす影響について詳細不明である。令和5年度では安定な神経細胞供給確立のため、健常者由来興奮性神経細胞の培養方法を検討し、神経細胞へ分化誘導後20日間培養できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
参考にした文献において神経細胞培養のための試薬濃度が本来の10倍濃度で記載されたことが報告され、安定な神経細胞供給の確立においてやや遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
安定な細胞供給体制を確立し、神経細胞の成熟度確認やベータアミロイド発現解析に進んでいく予定である。
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