研究課題/領域番号 |
23K14750
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
武内 智康 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (20754188)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | tDCS / PET / MRI / セロトニン / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
うつ症状の強弱を評価した軽度認知機能障害(MCI) と健常者を対象にtDCSを施行後、[11C]AZ10419369 PETを行う。さらに安静時fMRIとGABA-Magnetic Resonance Spectroscopy (MRS)、心理学的検査を行い、セロトニン放出と脳活動基盤との関連を検討する事で、tDCSのセロトニン神経に関係する神経基盤を明らかにする。
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研究実績の概要 |
うつ症状の強弱を評価した軽度認知機能障害(MCI) と健常者を対象にtDCSを施行後、[11C]AZ10419369 PETを行う。さらに安静時fMRIとGABA-Magnetic Resonance Spectroscopy (MRS)、心理学的検査を行い、セロトニン放出と脳活動基盤との関連を検討する事で、tDCSのセロトニン神経に関係する神経基盤を明らかにする。 ①対象者の選定:成人の右利き男性16名を対象とし、3名の検査を完了した。対象者には説明文書をもとに説明し、文書による同意を得て開始した。 ②tDCSの刺激法:個々の対象者におけるtDCSに対する効果を検討するため、単盲検クロスオーバー比較試験を行った。経頭蓋直流電気刺激装置はDC-STIMULATOR Plusを用いた。陽極を左前頭部(左背外側前頭前野)、陰極を右前頭部(右背外側前頭前野)に設置した場合を実刺激として施行した。対照として、実刺激と同じ電極配置で開始30秒後に通電を中止するシャム刺激を施行した。実刺激の通電量は、2mAの直流電流を13分間2回、20分間のインターバルをあけて施行した。シャム刺激、実刺激の順でtDCSを施行し、それぞれの刺激後にPET撮像を行った。 ③画像撮像:PET撮像はPETトレーサーとして、セロトニン1B受容体の選択的PETリガンドである[11C]AZ10419369を用いた。MRI測定はT1強調画像の撮像を行った。同時に、安静時fMRIとGABA-MRSも行った。MRSはMEGA-PRESS法を用いて、内側前頭前野に関心領域を設定した。 ④心理学的検査:性格気質に関する評価としてFive-Factor Model性格検査を施行した。うつやアパシーの評価として、QIDS-J、GDSとSDSを用いた。また、シャム刺激と実刺激の後にPOMS2を用いて即時性の気分状態を評価し、それらの評価スコアとセロトニン放出との関連を調べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
軽度認知機の障害の患者は、アルツハイマー病の治療薬が新たに保険適応となり、そちらが優先されるために研究への参加ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は健常者を中心にリクルートを行い、研究を遂行していく。被験者の募集は、近隣施設とも協力してリクルートを進めていく。実験完了後は、PET/MRIの画像解析を行う。
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