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多発性硬化症患者の予後予測因子となる共抑制性分子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 23K14755
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

古東 秀介  神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (20970221)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード多発性硬化症 / 神経免疫 / CD8+ T細胞 / 共抑制性分子 / programmed cell death 1 / 抑制性受容体
研究開始時の研究の概要

多発性硬化症(MS)の病態において,T細胞による自己免疫と免疫寛容の不均衡は重要な役割をもつと考えられているが,その調節を担う共抑制性分子については不明な点が多い.近年,CD8+ T細胞が免疫調節能を有することが注目されており,MSの脳脱髄病変には代表的な共抑制性分子であるPD-1を発現したCD8+ T細胞が多く見られることが知られている.そこで本研究では,MSにおけるCD8+ T細胞での共抑制性分子の発現解析を行い,さらにその細胞機能や共抑制性分子の制御因子を探索する.これらをMS患者の臨床症状と比較検討し,病勢,治療反応性,予後予測や新規治療法開発へ繋いでいくことを目指す.

研究実績の概要

多発性硬化症(Multiple Sclerosis: MS)は中枢神経系における炎症性脱髄性疾患であり,その病態において,T細胞による自己免疫と免疫寛容の不均衡は重要な役割をもつと考えられているが,その調節を担う共抑制性分子については不明な点が多い.近年,本来細胞障害性の機能を有するCD8+ T細胞が免疫調節能を有することが注目されており,多発性硬化症の脳脱髄病変には代表的な共抑制性分子である programmed cell death 1(PD-1)を発現したCD8+ T細胞が多く見られることが知られてきた.本研究では,MS患者におけるCD8+ T細胞での共抑制性分子の発現解析を行い,さらにその細胞機能を検討することを目的とした.T細胞では,その細胞表面に共発現した共抑制性分子からのシグナルにより,その表現系が強調され機能を発揮すると考えられており,詳細に表面分子の発現を解析することでより病勢を反映したデータが得られると考えた.2023年度は当院で診療を行っているMS患者と健常人の末梢血,脳脊髄液検体におけるCD8+ T細胞亜分画についてフローサイトメトリーを用いて解析し,共抑制性分子の共発現について検討した.また,フローサイメトリーで得られたCD8+ T細胞の表現系とMS患者の疾患活動期や寛解期の治療反応性,長期予後などの臨床情報を比較した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当院に入院した疾患活動期のMS患者,通院中のMS患者,健常者の検体を採取しフローサイトメトリーで解析を行った.過去に行った解析を行った患者の臨床情報を後方視的に解析するとともに,長期予後について新規の臨床情報を取得できた.

今後の研究の推進方策

引き続き,疾患活動期のMS患者ならびに寛解期のMS患者の検体採取を行い,フローサイトメトリーで解析しデータを蓄積していく.また,疾患活動期の治療反応性や疾患修飾薬への治療反応性について臨床情報を取得するとともに,過去の解析例については長期予後の情報を取得していく.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Efficacy and safety of mycophenolate mofetil for steroid reduction in neuromyelitis optica spectrum disorder: a prospective cohort study2024

    • 著者名/発表者名
      Akatani Ritsu、Chihara Norio、Koto Shusuke、Mori Sotaro、Kurimoto Takuji、Nakamura Makoto、Tachibana Hisatsugu、Otsuka Yoshihisa、Ueda Takehiro、Omori Takashi、Sekiguchi Kenji、Matsumoto Riki
    • 雑誌名

      Immunological Medicine

      巻: - 号: 2 ページ: 1-8

    • DOI

      10.1080/25785826.2024.2304364

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Disorders related to antineuronal antibodies: Autoimmune epilepsy2023

    • 著者名/発表者名
      Koto Shusuke、Chihara Norio、Hara Atsushi、Matsumoto Riki
    • 雑誌名

      Clinical and Experimental Neuroimmunology

      巻: 15 号: 1 ページ: 32-39

    • DOI

      10.1111/cen3.12765

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 多発性硬化症患者脳脊髄液におけるCD8+T細胞上のPD-1発現上昇が良好な長期予後の指標となりうる2023

    • 著者名/発表者名
      古東 秀介 , 千原 典夫 , 赤谷 律 , 辻 麻人 , 刀坂 公崇 , 西居 正汰 , 的場 健人 , 十河 正弥 , 関口 兼司 , 松本 理器
    • 学会等名
      第35回日本神経免疫学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] MOG抗体関連疾患の臨床.(シンポジウム24 中枢神経 MOG 抗体関連疾患の臨床と画像診断)2023

    • 著者名/発表者名
      古東 秀介
    • 学会等名
      第43回日本画像医学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 多発性硬化症におけるCD8陽性T細胞の抑制性遺伝子プログラムの解明 .2023

    • 著者名/発表者名
      千原典夫,古東秀介,赤谷 律, 辻 麻人,刀坂公崇,西居正汰,松本理器.
    • 学会等名
      第51回日本臨床免疫学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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