研究課題
若手研究
ヒトの皮質の脳波リズムや興奮性、一般的な脳神経疾患に伴う神経症状には、視床活動との関連の存在が疑われるが、未解明である。本研究では、頭蓋内電極や脳波-機能MRIを用いて、生理学、病態の観点から皮質-視床連関を明らかにする。具体的には、①皮質・視床上電極を用いた電気的誘発活動、②脳機能マッピング時に生じる後発射と電気的誘発活動の関係、③皮質脳波リズムの自己制御によるてんかん性活動抑制効果、④片麻痺性片頭痛患者の全般性てんかん性放電の発生起源、について深部核である視床の関与を踏まえた検討を行い、皮質-視床ネットワークの一般的理解を深化させ、同ネットワークに介入する新機軸の診断・治療の可能性を探る。