研究課題
若手研究
GNEミオパチーはGNE遺伝子変異を原因とする常染色体潜性遺伝の遠位型ミオパチーである。モデルマウスではシアル酸補充療法の有効性が示され、シアル酸徐放錠による臨床試験が行われた。一定の効果は認めたものの、第三相試験で有意差が示せず、現時点では承認された治療法はない。投与されたシアル酸は数分で代謝され、シアル酸濃度を体内で一定レベルに維持できなかったことが原因と考えられた。そこで、大量・持続的、長期安定的、安全なシアル酸補充療法を開発するため、本研究ではGNE遺伝子にフィードバック阻害を受けない変異を導入し、シアル酸を高容量に産生する移植用前脂肪細胞の開発を目指す。