研究課題/領域番号 |
23K14789
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
栗原 正典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90968231)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 神経核内封入体病 / 脳脊髄液バイオマーカー / タウ / リン酸化 / 細胞モデル |
研究開始時の研究の概要 |
神経核内封入体病 (NIID) は認知症などの原因となる神経難病だが,その病態機序は未だ明らかでない.病理学的所見は正常の臓器でも認めることから,病態機序を明らかにするには変性を起こしている神経系に特異的な病態を明らかにする必要がある. 脳脊髄液は神経系の生化学的な変化をよく反映する.申請者はNIID患者の脳脊髄液中でリン酸化タウ及びモノアミン代謝産物が増加していることを明らかにした.脳脊髄液変化の更なる理解及び得られた仮説を患者由来神経系細胞モデルで検証することで,NIIDの神経系で生じている病態を明らかにする.
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研究実績の概要 |
本年度はまずは先行研究で明らかにしたリン酸化tauに着目して脳脊髄液 (18例) の網羅的な解析と神経系細胞モデル (3例の患者由来) を用いた機序の検討を進めた。脳脊髄液においてはリン酸化tauの測定法による特徴の差異を明らかにした。また血漿においても検討を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
リン酸化tauに着目した脳脊髄液・血漿・神経系細胞モデルの検討で病態の理解につながる新たな知見が得られたため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度脳脊髄液・神経系細胞モデルから得られた結果をもとに剖検脳組織を用いた脳内のリン酸化tau変化について解析を進める。また見つけた変化の背景にある病態の細胞モデルでのさらなる検討を進める。並行してリン酸化tau以外の脳脊髄液変化についても検討を進める。
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