研究課題/領域番号 |
23K14797
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
杉山 俊介 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60755776)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 聴性定常反応 / 新規性検出 / 変化関連脳活動 / 脳磁図 / オシレーション / 統合失調症 / うつ病 |
研究開始時の研究の概要 |
γオシレーションは30-80 Hzの神経振動であり、様々な高次機能や精神疾患との関連がある。しかし固有の振動特性を持つ回路の個々の機能解明は十分でなく、回路間の相互作用についてはほとんど研究されていない。申請者は最近、健常者において40-Hzオシレーションの活性化によりβ~低γオシレーションが抑制されることを報告した。本研究では、脳磁計を用いて精神疾患における振動回路間の制御機構異常、特にβ~低γオシレーションの抑制異常を検討する。本研究により、精神疾患におけるγオシレーション異常の基盤の解明、客観的な診断、評価尺度の開発が期待される。
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研究実績の概要 |
2023年5月から10月まで、シャリテ・ベルリン医科大学に留学し、研究を行いました。メタ解析を通して、40-Hz聴性定常反応(ASSR)の生成に関する重要な仮説を打ち立て、現在その論文が査読中です。帰国後、中部療護センターで脳磁計(MEG)を使用し、この仮説を証明する実験を進行中です。進捗は順調で、2024年度には4本の論文を投稿する予定です。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた研究課題、すなわち40-Hzのオシレーションがベータから低周波ガンマオシレーションを抑制するという制御機構についての実験を行う代わりに、新たに構築した制御機構の仮説を証明する実験を進行中です。リクルートも順調で、2024年度の前半に実験を終了し、その後論文を投稿する予定です。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究では、新たに開発した仮説の検証を深めることを目指しています。2024年度中には、複数の実験を通じて得られた結果を基に、複数の論文投稿を計画しており、この分野における知見の拡大と応用の可能性を探求します。
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