研究課題
若手研究
抗NMDA受容体抗体によって引き起こされる脳炎では、統合失調症と類似する症状が生じうる。しかし、治療法は統合失調症と異なるため、その診断の重要性は極めて高い。診断には脳脊髄液を用いた抗体測定が必要となるが、脳脊髄液採取は時に困難であるため、血液検査による診断方法確立が望まれている。そこで、血清サンプルを用いて抗NMDA受容体抗体をいかにして高い精度で検出するかという点を課題とした。本研究では、構造生物学で用いられる、精製膜タンパク質をリポソーム中に再構成しELISA法を組み合わせて抗体測定するリポソームELISA法が、血清中の抗NMDA受容体抗体の検出に有効であるか検証を行う。