研究課題
若手研究
依存症疾患の解決法は心理社会的アプローチが主であるがしばしば解決が困難である。新規治療法の開発が望まれているが、依存症の生物学的基盤の理解は不十分であり有効な治療法の開発には至っていない。AMPA型グルタミン酸受容体は脳内情報伝達の最重要分子の1つである。申請者の研究室はAMPA受容体をヒト生体脳で可視化・定量化できる世界初のPETトレーサー[11C]K-2を開発した。そして覚醒剤およびアルコール依存症患者の脳では前部帯状皮質(ACC)のAMPA受容体量が減少している事を見出した。本研究ではACCのAMPA受容体量を減少させたマウスを用いて依存症におけるACCのAMPA受容体の役割を評価する。