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イメージング質量分析を用いたLEN先行TACEの薬剤分布評価と治療マーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 23K14846
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

太地 良佑  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60773265)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードTACE / イメージング質量分析 / レンバチニブ / 肝細胞癌 / 薬剤デリバリー
研究開始時の研究の概要

LENは腫瘍血管を正常化し、薬剤デリバリーを改善するとされる。腫瘍血管正常化はTACEにおいて相乗効果を生む可能性がある。最近、LEN投与後にTACEを追加する新規治療法(LEN先行TACE)が注目されている。しかし、LEN先行TACEの機序は不明な点が多く、至適投与プロトコルも明らかにされていない。本研究では、ラット肝細胞癌モデルにおいて、近年普及しつつあるイメージング質量分析法を用いて、LEN先行TACEの薬剤分布を評価し、局所のタンパク質の経時的な挙動を解析する。また、先行LEN投与量とTACEの薬剤デリバリーおよび抗腫瘍効果の相関を調査し、最適なTACEの施行タイミングを探索する。

研究実績の概要

現在、レンバチニブ併用肝動脈化学塞栓術(LEN-TACE)、TACEのみ群、LENのみ群、コントロール群に分けて実験を進め組織を採集している。
・Lip-TACEの組織片を採取し、Imaging Mass Spectrometry(IMS)により、ATPやGDP、グルタチオンの画像化に成功している。
・また、IMSのパイロット実験ではTACEで用いるエピルビシンは感度の問題で画像化が難しいことが明らかになった。
・さらにLEN経口投与のみの群において腫瘍血管正常化を観察している。CD34のみ陽性を示す血管内皮細胞は異常な腫瘍血管とし、CD34/αSMAがともに陽性を示す血管内皮細胞を正常化した腫瘍血管と定義した際にLEN投与量、投与期間と相関して腫瘍血管正常化を来たすことが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

TACE後組織標本を作製する際、組織片からLipが流出するケースが判明し、標本作成に難渋している

今後の研究の推進方策

今後はレンバチニブの代謝物の分布を画像化していく。ほかの対象物としてリピオドールの分布や網羅的タンパク質解析を行っていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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