研究課題
若手研究
乳房温存/切除術後の放射線治療が局所再発率の低減と生存率の向上を目的に行われている。高リスク症例の乳房照射では照射範囲が広くなるため、治療計画時に呼吸性移動や体型変化などをこれまで以上に考慮する必要がある。利用可能な唯一の対応策として、仮想ボーラス法と呼ばれる治療計画手法が提案されているが、臨床使用可能な条件は限られている。本研究では仮想ボーラス法を標準化するための網羅的な物理特性の解明に加えて、最悪シナリオの損失関数を最小にする最適化手法であるminmax最適化を用いた新たな治療計画手法を提案し、呼吸性移動や体型変化に対する乳がん高精度放射線治療の新たな治療戦略を開発する。