研究課題
若手研究
小児がんに対する陽子線治療は保険収載により治療の有効性が認められた一方、安全性や効率が重視される次のステージへ進んでいる。安全な陽子線治療の提供のためには、位置合わせを行ってから陽子線照射終了まで、患者自身が動かず安静を保つことが必要不可欠である。しかし治療室は孤独であり、さらに治療時間も長く、小児患者に安静を要求するのは極めて難しい。本申請課題では、治療室内で孤独・不安と闘いながら治療を頑張る小児患者に対して、クロスリアリティ技術とハプティクス技術を活用することで、母の顔、声、手を握ってもらう感覚をリアルタイムで与えられる、新たな体感型陽子線治療支援システムの開発を目的とした。