研究課題
若手研究
治療薬がないアルツハイマー病(AD)において、発症前の早期診断はその発症や進行を阻止することにつながる。本研究では、ADの代表的病理であるアミロイドβの蓄積を予知するバイオマーカーになる可能性があるToll-like receptor(TLR)4に着目し、脳内のTLR4の局在や発現量を低侵襲的に可視化できる陽電子断層撮像法(PET)製剤を開発する。新規PET製剤として[11C]OG102を開発、小動物を用いたPETイメージング評価を実施し、in vitro/ex vivoで[11C]OG102のTLR4に対する特異結合性を検証する。本研究の達成により、ADの病態研究の飛躍及び早期かつ信頼性の高い診断につながる新規バイオマーカーを確立する。