研究課題/領域番号 |
23K14909
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
重本 蓉子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 放射線診療部, 医師 (00815384)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / メラニン / ネットワーク / アミロイド / PET / センチロイドスケール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、アルツハイマー病が疑われる認知症患者において、アミロイド蓄積量と脳萎縮や皮質厚、脳年齢を加味した個人脳内の局所ネットワーク指標との相関を検討することにより、アミロイド蓄積の有無を予測する指標を探索し、ADの早期・鑑別診断に役立てることを目的とする。
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研究実績の概要 |
アルツハイマー病(AD)の病理学的特徴の一つは、脳内アミロイドβの凝集および蓄積によっておこる老人斑であり、アミロイドPETによる脳内のアミロイド蓄積の可視化は、ADの早期診断および鑑別や治療薬開発に大いに役立つことが期待される。アミロイドPETは保険収載に至ったものの、高額な検査であるため、検査前のスクリーニングとしてアミロイド蓄積を推測する指標が望まれる。MRIは侵襲性や被ばくもなくPETに比べて患者負担が非常に少ない検査であり、これまでADの客観的な診断指標として、早期診断や鑑別診断、進行度評価に用いられてきた。
青斑核はADにおいて最初にリン酸化タウが蓄積する部位であるが、青斑核のメラニン濃度がADの病態と関連するかどうかはいまだ研究段階であり、その診療的意義は未確立である。青斑核のメラニン濃度と脳内のアミロイド蓄積との関連を評価することで、アミロイドPET前のスクリーニングや疾患修飾薬の治療効果判定等に貢献すると考えられる。本研究はADスペクトラム患者(MCIおよび早期AD)と健常者において、アミロイドPETおよびMRIのメラニン画像を収集し、アミロイドβの脳内への蓄積と青斑核のメラニン濃度との関連を検討することを目的とする。
まずはAD患者と健常者のリクルートを行い、頭部MRI,アミロイドPETを行う。アミロイドPETの定量値はAmyquantを用いてSUVR、センチロイドスケールを算出した。青斑核のメラニン濃度の定量値方法について今後確立し、両者の相関を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
健常者のリクルートは順調に進行しているが、AD患者のリクルートはアミロイドPETの保険収載に伴い、遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きAD患者のリクルートを行い、メラニン画像とアミロイドPETを撮像し、メラニンの定量方法を確立する。
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