研究課題/領域番号 |
23K14914
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
澤柳 昴 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00967953)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 前立腺癌 / 術後放射線治療 / 体幹部定位放射線治療 |
研究開始時の研究の概要 |
社会的・医学的側面から、前立腺癌術後の放射線治療は、極力回数が少なく、1回線量の高い方法が求められている。本研究では、前立腺癌の術後放射線治療において、5分割という超寡分割の体幹部定位放射線治療(stereotactic body radiotherapy: SBRT)の至適線量を明らかにするため、臨床第I相研究を実施する。さらに、明らかになった至適線量を用いて、臨床第II相研究を実施する。
|
研究実績の概要 |
推奨線量を探る第I相研究が進行中である。総線量35 Gy、37.5 Gy、40 Gyの3段階で順次線量増加をしていくデザインで、現在は1段階目の35 Gy群登録症例を集積中である。当該年度は、新規で2例を登録し、35 Gy群として必要な最低症例数6例のうち3例が登録済み、試験治療も終了している。線量制限毒性である「照射終了後90日以内に発症したGrade 3以上の有害事象」はいずれの症例でも発生しておらず、現時点ではいずれの線量レベルも推奨線量となる可能性がある。 類似研究として、限局期前立腺癌に対する根治的定位放射線治療に関する第I相研究も実施中であり、日本放射線腫瘍学会第36回学術大会において「前立腺癌に対する根治的SBRTの第I相線量増加研究」および「限局性前立腺癌に対する体幹部定位放射線治療における線量増加の第I相臨床試験 QOLの報告」として、第37回高精度放射線外部照射部会学術大会において「前立腺癌に対するスペーサー挿入後根治的SBRTの第1相線量増加研究」としてそれぞれ発表を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前立腺癌術後放射線治療を実施する症例の中で本研究の組み入れ基準を満たす症例が想定より少なく、リクルートが遅れているため。
|
今後の研究の推進方策 |
第I相研究の患者登録を進めていく。腎機能が軽度低下しているために組み入れ基準を満たさない症例が多く、腎機能は本研究とは大きく関連しないことから、組み入れ基準から腎機能の要件を外す変更申請を当施設の倫理委員会に対して行う予定である。
|