| 研究課題/領域番号 |
23K14917
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| 研究種目 |
若手研究
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| 配分区分 | 基金 |
| 審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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| 研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
兵藤 良太 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (80831388)
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| 研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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| キーワード | 4D flow MRI / liver regeneration / 経皮経肝門脈塞栓術(PTPE) / 進行胆道癌 / コンピューターシミュレーション |
| 研究開始時の研究の概要 |
進行胆道癌の術前経皮経肝門脈塞栓術の前後に3次元シネ位相コントラストMRI(4D-Flow MRI)を撮像することで、門脈の流速、流量や壁剪断応力などの血流パラメータを取得できる。また術前CTのデータからコンピューターシミュレーションも行い、仮想経皮経肝門脈塞栓術前後の門脈の血流パラメータを取得する。これらの術前後の変化が残存予定肝葉の体積の増大や機能の上昇とどのように関連するかを検討し、経皮経肝門脈塞栓術の肝再生への影響を評価する。
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| 研究実績の概要 |
進行胆道癌術前に経皮経肝門脈塞栓術を行う症例を今までで合計50症例集積した。そのうち、2例は門脈塞栓術後の撮像ができなかったものの(撮像拒否1例、発熱で撮像困難1例)、残りの症例を検討することで、門脈塞栓前および塞栓3-4日後の残存門脈枝の血流変化が手術前(塞栓後3週間程度)の残肝予定葉の体積を予測可能なことを見出した。この内容をもとに論文を作成し、放射線科領域のトップジャーナルであるRadiology誌に掲載された(Radiology 2023:308:e230709)。 その他、門脈領域の4D Flow MRIの症例もこの一年で85症例を集積し、Interventional Radiologyや肝硬変、門脈血栓など病態評価、治療適応、治療効果判定に対する有用性を検討した。このうち、特に門脈血栓の存在と門脈血行動態についての解析を重点的に行った。最終的には門脈血栓の発生を予測して、リスクの高い症例には事前に抗凝固を行うなどの方針決定に役立てる予定だが、これはprospectiveな症例収集に時間がかかるので、現在は症例を収集する段階である。これに対し、今までのデータから門脈血栓があった症例となかった症例を抽出し、4D Flow MRIから得られる門脈本幹の流速・流量に加え、血管体積やwall shear stress (WSS: 血流と血管壁との摩擦力)、oscillatory shear index (WSSの時間変動)、relative residence time (RRT: 血流うっ滞時間を反映)を算出し、採血結果や形態評価など様々なパラメーターを収集して統計解析した結果、肝硬変のある患者の中で門脈血栓がある症例とない症例の間で、RRTのみ有意差があることが判明し、これを論文化(J Magn Reson Imaging. 2024;60:2592-2601.)した。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初予定していた進行胆道癌術前の経皮経肝門脈塞栓術前後の血流評価は十分な症例を集めることができ、すでに論文化(Radiology 2023:308:e230709)されたため。
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| 今後の研究の推進方策 |
今回の論文は門脈塞栓術のうち、肝右葉塞栓(門脈右枝の塞栓)の症例をもとにしている。しかし、臨床では肝左3区域塞栓(門脈左枝、右前区域枝の塞栓)や肝右3区域塞栓(門脈右枝、および左枝のうち門脈P4の塞栓)も行われている。今回得られた結果がこれらにも適応可能か調べる予定である。
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