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リキッドバイオプシーを用いた肺癌放射線治療効果および有害事象発症の予測

研究課題

研究課題/領域番号 23K14923
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

北川 未央  札幌医科大学, 医学部, 助教 (30608922)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード肺癌 / 放射線治療 / リキッドバイオプシー
研究開始時の研究の概要

新後期肺癌治療の一環として放射線治療が施行される事が多いが、その治療効果予測や放射線肺炎などの有害事象を確実に予測するための方法はまだ確立されていない。また切除不能局所進行肺癌において化学放射線治療後の維持療法に免疫チェックポイント阻害薬を併用する事が標準治療となっており、その治療を安全に行うためにも更なる予測研究が必須である。本研究では、化学放射線治療を行う肺癌患者に対して、①治療前後の末梢血リンパ球のTCRレパトア解析によって治療奏功群を見出す事と、②リンパ球内や血中のエクソソームに含まれるマイクロRNAの発現を解析し、治療効果や有害事象を予測するバイオマーカー探索を行うことを目的とする。

研究実績の概要

切除不能局所進行非小細胞肺癌への根治的治療の一環として、放射線治療が施行される事が多いが、その治療効果予測や有害事象を正確に予測するための方法はまだ確立されていない。放射線治療による治療効果や有害事象には個人差があり、これらを治療前に予測できれば、個人毎に適した放射線治療の線量を投与する個別化放射線治療が可能となる。
本研究では、切除不能局所進行非小細胞肺癌に対して放射線治療を行った患者において、①放射線治療前後の末梢血リンパ球のTCRレパトア解析によって治療奏功群を見出す事と、②リンパ球内や血中のエクソソームに含まれるマイクロRNAの発現を解析し、治療効果や有害事象を予測するバイオマーカー探索を行うことを目的としている。
2023年度は、対象患者の進行度等の臨床因子や放射線治療計画におけるDose Volume Histogram上で算出される肺V20やV5、Mean Lung Doseなどのパラメータと放射線治療効果や放射線肺障害など有害事象との関連性についての解析を進めた。また、細胞性免疫の観点から、次世代シーケンサーを使用し放射線治療前後のTCRレパトア解析およびマイクロRNA発現の解析を行うこととした。さらに、共同研究機関において腫瘍特異的抗体に対するとされる自己抗体100種類を網羅的に解析する事で、放射線治療効果や有害事象に液性免疫が関与しているかどうかを検証することとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床データ解析については、末梢血データや放射線治療DVH解析を随時進めている。
また、2023年度に治療を行った複数の該当患者より血液を採取し、リンパ球のRNAおよび血漿を分離採取した。
さらに、共同研究機関においてリンパ球分離時に採取した血漿を使用し、腫瘍特異的抗体を検出・解析を進めている。

今後の研究の推進方策

引き続き、患者集積を目指し血液採取を継続し、同時に分離した血漿およびリンパ球サンプルのRNA発現解析と、TCRレパトア解析によるTCR多様性との相関検討と、液性免疫に関連する自己抗体と治療効果や有害事象との関連についても検討する。
また、対象患者の臨床情報を収集し、放射線治療効果や有害事象の予測に関連する生物学的因子や放射線治療DVHとの比較検証を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Ⅲ期非小細胞肺癌に対する化学放射線療法後の予後解析2023

    • 著者名/発表者名
      北川未央、染谷正則、賀口寿乃、上山凌央、奥田竜、眞船翔、後町俊夫、土屋高旭、長谷川智一、坂田耕一
    • 学会等名
      日本放射線腫瘍学会第37回学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 化学放射線療法+免疫療法を行った3期切除不能非小細胞肺癌における,末梢血リンパ細胞のTCRレパトア解析2023

    • 著者名/発表者名
      染谷正則, 長谷川智一, 北川未央, 土屋高旭, 眞船翔, 後町俊夫, 池内佑太郎, 金関貴幸, 鳥越俊彦, 坂田耕一
    • 学会等名
      第20回日本免疫治療学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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