研究課題/領域番号 |
23K14926
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
川本 晃史 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60862167)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 組織等価性ボーラス / 乳房全摘術後寡分割照射 / 乳癌 / ボーラス / PMRT |
研究開始時の研究の概要 |
乳房全摘術後の寡分割照射に使用する最適なボーラスの探索とそのボーラスでの皮膚炎発症となる副作用軽減を目的に、寡分割照射の新規開発を実施する。皮膚表面線量としてこれまでにPMRTにおける寡分割照射の有効性が示された6-9 MeVの電子線で5 mm厚ボーラス(17.4 Gy/6回)とボーラスなし(26.1 Gy/9回)を合わせた線量を基準に、4-6 MVのX線による1 mm厚ボーラスとブラスメッシュボーラス(43.5 Gy/15回)の線量比較および、均一に照射が可能であるかを評価して、臨床研究で使用するボーラスを探索する。臨床研究では観察期間中の重篤な放射線性皮膚炎の発症の有無を評価する。
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研究実績の概要 |
乳房全摘術後寡分割照射の有効性が示されているが、ボーラスの置き方に関して統一されている前向き比較研究は1つのみであり、1例あたりボーラスあり/なしの2つの治療計画・照射が必要であり煩雑である。本研究では線量分布測定用ファントムを用いて先行研究と同様の皮膚線量となり、1プランで使用可能なボーラス厚を決定することを目的とした。ファントムをCT撮影し、治療計画を行った。先行研究である43.5 Gy/15回の照射のうち電子線 (6 or 9MeV)を用いて6回を5 mm厚ボーラスを使用し、9回をボーラス使用しない方法と連日でボーラスなし、1、2、5 mm、ブラスメッシュボーラスを使用する方法での皮膚線量を比較した。電子線による32度の1門、20×20 cmの照射野として治療計画を行った。次に体表面に沿ってフィルムを設置し、ボーラス厚をボーラスなし、1、2、5 mm、さらにブラスメッシュボーラスを使用し、同一条件で照射を行った。正中を0 mmとし、外方向に250 mmの位置まで皮膚線量測定を行った。先行研究の方法、ボーラスなし、1 mm、2 mm、5 mm厚ボーラス、ブラスメッシュボーラスの平均皮膚線量は6 MeVで処方線量の72.2、70.2、73.6、74.9、75.2、81.4%、9 MeVで76.5、74.3、76.7、80.3、79.9、86.0%、であった。先行研究の方法とボーラスなし、1 mm、2 mm、5 mm厚ボーラス、ブラスメッシュボーラスにおける皮膚線量の差は、6 MeVで323、189、214、485、566 cGy、9 MeVで257、116、173、386、477 cGyであった。乳房全摘術後寡分割照射において電子線の皮膚線量は1 mm厚ボーラスで先行研究の方法と最も差が少なかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の目標であった電子線に関する基礎的な評価は既に終わっており、現在はX線に関する基礎的な評価に取り組んでいる状況であるため。
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今後の研究の推進方策 |
電子線に関する評価に関しては学会発表を予定している。また、並行して論文の作成を行っている。 X線に関する評価は3D-CRT以外にIMRTでも検討していく予定である。 また、ボーラスに関しては企業と素材の異なるものを開発している。素材の異なるボーラスを作成し、再度実験をして有望な結果が得られたら、産業財産権の出願・取得を予定している。
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