研究課題/領域番号 |
23K14943
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
湯浅 光織 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (80792100)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 新生児マススクリーニング / 脂肪酸代謝異常症 / CPT2欠損症 / 脂肪酸酸化能検査 / マススクリーニング / アシルカルニチン分析 / タンデムマス法 |
研究開始時の研究の概要 |
CPT2は脂肪酸からのATP産生代謝経路で機能する重要な酵素であり、その欠損症は突然死から間歇的な筋症状まで多彩な重症度を示す。重症型では綿密な発症予防が重要であるが、重症度を十分に評価する方法はまだない。本研究では、多種の安定同位体標識脂肪酸をトレーサーとして用い、末梢血単核球の脂肪酸代謝産物をタンデムマス法で測定することにより、炭素数・不飽和数の異なる脂肪酸に対する変異酵素の機能や個体の総合的な脂肪酸酸化能を明らかにする。その他、熱不安定性をもつ変異酵素における温度感受性の評価も行う。結果を疾患重症度予測に応用し、重症度に応じた過不足ない管理方法やより適切なスクリーニング法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
2018年-2023年度に脂肪酸酸化能検査(従来法)を実施し、CPT2欠損症と診断した症例は13例(スクリーニング陽性例5例、発症後診断例8例)であった。うち4例でCPT2酵素活性が20%以上を示しており、酸化能検査結果との解離を認めたが、CPT2遺伝子解析では全例で病因と考えられる病的変異を認めた。これより診断能力において、本検査の酵素活性測定に対するある程度の優位性が示唆された。しかし、CPT2遺伝子解析では良性変異を認めたのみであったが、酸化能検査では罹患者レベルと判定した症例が1例あった。また発作頻度と酵素活性・酸化能指標(dC2/dC16)との有意な相関は認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
検査依頼数が不足しており、予定していた13C標識脂肪酸を使用した酸化能検査が実施できていない。
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今後の研究の推進方策 |
検査数を増やし、13C標識脂肪酸を使用した酸化能検査を実施する。
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