研究課題
若手研究
ヒト胚子・胎児標本は、ヒト臓器の発生過程を理解するための重要な情報源である。HE染色された組織切片の観察が、人体発生学の主な研究手法だった。高い空間分解能を備えた位相CT、MRI、X線装置の発展により胚子・胎児を立体的に再構築可能となった。視点を自由に変更可能な3次元可視化が有効となり、組織の発生過程や臓器の形態形成過程の解明が進み、人体発生学は著しい発展を遂げた。3次元を体感できるヒト胚子・胎児標本のデジタル媒体を作り出し、他分野の研究者を含む多くの方々に活用してもらうことで、更なる人体発生学の発展が期待される。本研究では、3Dホログラフィー技術を用いて、胎児の博物館を作ることを目的とする。