研究課題
若手研究
新生児慢性肺疾患(CLD)は、早産児の重篤な合併症の一つで酸素や人工呼吸がリスク因子であり、発育過程の肺胞発達の停止または遅延が特徴的である。我々は、高濃度酸素暴露で作製したCLDマウス肺とマウス肺胞上皮細胞において、マイクロRNA-34a(miR-34a)が上昇し、細胞老化細胞の割合も増加し、In vitroでは、miR-34a阻害剤が高濃度酸素に誘導された細胞老化を抑制することを明らかにした。本研究の目的は、CLDモデルマウスにおいて、miR-34a阻害剤がどのように細胞老化を制御し、肺傷害を改善させるかを分子生物学的、病理組織学的に評価し、CLDの有効な治療法開発に発展させることである。