研究課題
若手研究
パレコウイルス-A3(PeV-A3)は、新生児・早期乳児に敗血症や髄膜脳炎などの重症感染症をきたす小児科領域で注目の新興感染症である。流行年が不定期で疫学情報が重要であるが、症例は国立感染症研究所や各地域からの報告にとどまっており、タイムリーには流行情報を得られない。本研究では、国内12か所、14施設において、新型コロナウイルス感染症流行で激減後に2022年に再興の兆しが見られ、今後も流行の可能性のあるPeV-3感染症の発生動向を継続的に探索する。さらに、全国各地の臍帯血におけるPeV-A3に対する中和抗体保有率を測定し、新型コロナウイルス感染症流行による感受性者増加の有無を評価する。