研究課題/領域番号 |
23K14987
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
大内 一孝 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30895727)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 低酸素応答因子 / 若年性特発性関節炎 / SKGマウス / HIF-1 |
研究開始時の研究の概要 |
若年性特発性関節炎 (JIA) は、16歳未満で発症し、6週間以上持続する原因不明の慢性関節滑膜炎である。炎症性サイトカインの抗体製剤により予後は改善したが、抗体製剤の不応例も依然存在する。近年、JIAでは低酸素状態にある滑膜組織において、低酸素応答因子である HIF-1が滑膜細胞の異常増殖に関与している可能性が示唆された 。本研究では、JIAの病態の一つとしてHIF-1に着目し、従来の炎症性サイトカイン抗体による治療とは異なる、新たな治療標的となる可能性について、リウマチ性関節炎を発症するSKGマウスを用いて検討する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、若年性特発性関節炎の病態の一つとして低酸素応答因子であるHIF-1に着目し、リウマチ性関節炎を発症するSKGマウスを用いて、HIF-1が新たな治療標的となる可能性について検討することである。 具体的には① HIF-1阻害剤によるSKGマウスの関節炎への影響の検討、②HIF-1活性化剤によるSKGマウスの関節炎への影響の検討、③ SKGマウスにおけるHIF-1発現の検討の3つを計画した。 SKGマウスは、多糖類の一種であるcurdlanを腹腔内投与することにより、リウマチ性関節炎を発症することが知られている。 2023年度は、SKGマウスに腹腔内投与するcurdlanの投与量や方法を検討し、安定して関節炎を発症する実験系を確立した。 次に、関節炎を発症したSKGマウスに対してHIF-1阻害剤を投与し、関節炎の改善効果の評価を開始している段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
curdlanは高濃度では溶媒に対して不溶性のため、マウス毎に均一な量のカードランを投与することが手技的に困難であり、SKGマウスの関節炎発症モデルを安定的に作成することに時間を要したことが原因である。
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今後の研究の推進方策 |
関節炎を発症したSKGマウスに対し、HIF-1阻害剤の投与と並行して、HIF-1活性化薬の投与も行い、 関節炎の評価を行うことで、HIF-1が関節炎に対して促進方向に働くのか保護的に働くのかを検討する。
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